えもとです。
七生ちゃんに触発されたので、旭川とかぶりますが、
最後に今までで一番悔しかったレースについて書きたいと思います。
3年ときのインカレでの準決勝です。
あと一秒というところでA決勝に進めず、B決勝という結果に終わりました。
しかし後になって何より悔しい、いや後悔したのはレースそのものよりも、
大会前に自分自身が“A決勝進出”でなくB決勝を視野に入れた
“最終日”を目標として設定していたことでした。
今では“夢を見る”ということをしなかった自分が情けなくてありません。
なぜ夢を見なかったか。
夢を見る、というのはただ口にすれば済むものでなく、
それなりのリスクが必要とされます。
無様に敗れて、傷つくことを恐れていました。
目標に見合うほどに死ぬ気で練習に打ち込む、という覚悟ができませんでした。
ずっと失速することなく頑張り続けたという自信を持てず、
大きなことを言う資格はない、という思いもありました。
しかし、ほどほどの努力でほどほどの達成感を得る、
それが本当の目的だったでしょうか。
今、夢を見ないでいつ夢を見るというのでしょうか。
無責任なようですが、現役のみなさんには是非夢を、
でかい夢を見てほしいと思います。
今からでも。
陸上競技で、主人公がでかい夢に向かっていく「一瞬の風になれ」という本を
現役たちに送りたいのですがステンレス君などは一年以上
返してくれなかったので、お勧めとして紹介するだけにさせてもらいます。
ボートに対する後悔は多いですが、
しかしボート部に入ったこと自体を後悔する気持ちは全くありません。
現役の時はずっとばたばたしていましたが、思い返せば幸福な日々でした。
練習そのものだけでなく日常のもろもろも、ぼくにとってボート部の本質です。
午後練のあとみんなで食堂で晩御飯を食べたこと。学年会をしたこと。
台所で喋り、笑ったこと。男子部屋で布団の上でじゃれあったこと。
いろいろと、変な写真を撮ったこと。忘年会の出し物の練習。
ぼくにとって誇りだった徳島会。夜の艇庫での長話。…話すときりがありません。
ボートを辞めて、体も衰えて、お互いばらばらになってすっかり会わなくなろうと、
部活のことを思い出すことすら滅多になくなろうと、
しんどかったことも含めて部活で過ごした日々、
みんなのことはぼくにとってずっと宝物です。
先輩と後輩と、特に同期のみんな、ありがとうございました。
ぼくも七生ちゃんに対抗して、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「今を生きて」の歌詞を、
もう見ていないかもしれませんが同期に送りたいと思います。
優しく笑って 今日はさよならしようぜ Baby
永遠を このフィーリングを ここに刻み込もう
駆け出そう世界へ Say yeah!!
肉体の躍動だ Baby
永遠を このフィーリングを ずっと忘れないでいて
(*原曲は“今日でさよなら”ですが)
この曲が主題歌となっている、映画「横道世之介」もおすすめです。